◆2月号 『多様性』
【多様性】
先日、京都の宇治市で、NPO法人こころのはな が主催する「不登校、引きこもり支援フォーラム」に参加してきました。
そのNPO法人は、毎月、一宮の「にんげん学」講座で教えをいただいている心華寺の斯波最誠住職が、行政や地域がバラバラに支援していては進まないため、橋渡し役として地域の宇治市で活動をされています。当日は宇治市長や大学教授、引きこもりの体験者の方々の貴重なお話を聞くことができました。
不登校や引きこもりは毎年増加の一途をたどっています。
画一的な価値観(偏差値教育や能力主義など)を持った、家庭や職場において、その価値観になじめなかったのです。
「当時は親が信じられなかった。」と体験者の方が話しをされていました。良かれと思い、親の持つ価値観を押し付けてしまう事で心のギャップが生じたようです。
肯定的な言葉、感謝の言葉などを投げかけることがポイントのようです。これはまさに職場でも当てはまります。
引きこもりという「レッテル」を貼って、それがすべての人格としてしまいがちですが、そういう方たちは、人の痛みに共感が
できる心の優しい人たちばかりだそうです。
画一的な価値観だけで人を判断せず、その人の持つ多様性に目を向けることで、よりよい社会ができると感じました。
2016年 3月 10日