◆ 6月号 『セルフイメージ』
【クライアントとの面談にて】
『セルフイメージ』
自分自身をどうイメージするかということを「セルフイメージ」といいますが、これについて考えることは自分自身を成長させるためのきっかけとして非常に重要でわかりやすい方法ではないかと思います。
何か自分に対してひとつの事象が起こったときに、それについてどう考え、どう対処するのかということが「セルフイメージ」によって結果が大きく変わるのです。
例えば、先日お会いした歯科医院のスタッフさんは自分自身を「スマイルパートナー」とイメージしていました。
ただ単に「歯科助手」というセルフイメージでは治療のサポートをするだけで自分の仕事が完了してしまいますが「スマイルパートナー」というセルフイメージを持つと、患者さんに対して笑顔を提供するパートナーになりますので、おのずと患者さんに対する対応が変わり結果として仕事にやりがいや達成感を持ち、さらに患者さんに感謝されることにより、そのスタッフさんは医院にはなくてはならない方になってしまうのです。
このような効果のある「セルフイメージ」をスタッフさんたちとぜひ一緒に考えてみてほしいと思いますが、それについてポイントがあります。
経営者が個々のスタッフについてセルフイメージを勝手に決めつけてしまわないことと、スタッフさんひとりひとりについて、親が子供に伝えるように「君の可能性を信じている」ということを言葉で伝えることが重要だと思います。そんなことは当たり前と経営者は思っていてもスタッフさん達は言葉で確認しないと不安なものなのです。
身近な事例で恐縮ですが、家族でも失敗例がありましたので申し添えます。
先日、息子からお風呂の中で「お父さんは僕のこと好き?嫌い?」と聞いてきました。
別に息子とケンカしているわけではないのに、なぜか質問してくるのです。
「好きに決まっているよ。君のためなら死んでもいいと思っているよ。」と答えました。
息子はお風呂から出た後で、妻の前で声を出して泣いていたようです。
長男なので厳しくしてしまうことが、本人には愛されていないと感じたのかもしれません。
そんなこと当たり前と思っていても、たまに言葉で伝えることは大切だと思いました。
2012年 7月 25日