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◆ 5月号 『利益のご利用は計画的に』

【税理士はこう使いこなそう!】
『利益のご利用は計画的に』
仕事は「段取り」がすべてといいます。
優秀なスタッフをよく見ると必ず「段取り」をしてから行動しています。
そういうスタッフ達は他のスタッフより多くの仕事を正確にこなすので、一見、その他のスタッフよりも能力が高いように見えます。
もちろん能力的なこともありますが、多くは「段取り」をすることで一つ一つの仕事にロスがなく、(前もって準備をするという時間はかかりますが)総合的に見ると処理能力が高くなっているのではないでしょうか。

個人レベルで言えば「段取り」ですが、これを経営レベルで言えば「計画」と言えます。

(1) 売上を計画的(戦略的)に上げる。(2)お金を計画的に貯める。(3)計画的にお金を
支出する。ということがありますが、特に(3)を最初に考えることが重要だと思います。

例えば、黒字経営をしている経営者が「節税対策」もバッチリして税金が減ったはずなのに手元資金が不足して、なぜか納税資金を金融機関から借りてしまう・・・。
ということがありますが、果たして本当に「節税対策」をしてよかったのでしょうか。

「節税対策」をするということは、裏を返せば「決算前まで利益をどうするかを決めていない」と言えます。
利益が出たからといって、決算前にバタバタと社員旅行をすることがありますが、これではちょっと計画性がないのかもしれません。
この場合、考え方としては「みんなで社員旅行をするために利益を出そう。」というのが考え方の正しい順序ではないでしょうか。
P.Fドラッガーも「利益は目的ではなく継続の条件である。」と言っているように、儲けることだけが経営の使命ではないのです。

税理士というと、どうしても利益を出した後の「節税対策」を提案してもらう相手と考えがちですが、利益をどう分配するのかというビジョンを話し合うパートナーとしてみてはいかがでしょうか。

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2012年 7月 25日


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