◆ 4月号 『ウチは洗濯屋ではなく、クリーニング店でありたい。』
今月の『力がある言葉』
⇒ 「ウチは洗濯屋ではなく、クリーニング店でありたい。」
あるクリーニング業の二代目社長が「ウチは洗濯屋ではなく、クリーニング店でありたい。」と力説されました。えっ、どこが違うの?と思われる方が多いと思いますが、その社長の中では大きく違っていたのです・・・。
その二代目社長は親から小さな洗濯屋を引き継ぎました。
当初は、昔ながらの営業スタイルで、各家庭を御用聞きの方法で回り、洗濯物を集めていました。ところが大型クリーニング業の進出で客数が激減し、さらに単価も値下げ競争が激しくなり、いつの間にか、いくら頑張っても利益がでない体質になっていました。
そこで社長は、ただの洗濯物だけを集める洗濯屋ではなく、わざわざ大切な洋服をお客様自らが持参する、高品質なサービスを提供するクリーニング店に変化しなければいけないと思い、借金をして日本一のクリーニング装置を導入しました。
それにより、日本一の洗浄力にふさわしいように店構えも変え、スタッフの対応も教育していきました。また、業界では数少ない年中無休を打ち出し最高のサービスを提供することに徹していきました。
その結果、いまでは5店舗も展開する地元で有名なクリーニング店になったのです。
自社のイメージを明確に変えることによって、他社とは違う基軸ができ、クリーニングの質だけではなく、社員のモチベーションも上げる相乗効果も生まれ、それが会社全体のレベルを大きく引き上げたのだと感じました。
皆さんも一度、自社のイメージを明確に打ち出してはいかがでしょうか。
2012年 7月 25日