◆12月号 『間接金融と直接金融』
【間接金融と直接金融】
日本の中小企業は、ほとんどが資金調達を金融機関からしています。
これは、不特定多数の企業や個人が金融機関に預金をし、そのお金を企業に貸付けるので間接金融といい、リスクは金融機関が負います。
その点、大企業は株式や社債を発行して、不特定多数から直接資金を調達することができます。これを直接金融といい、リスクは不特定多数の企業や個人が負います。
中小企業の場合、業績のよい企業が規模を拡大していく過程で金融期間から融資を受けて設備投資をしますが、予想より売上が伸びないケースもあります。そんな時、その中小企業は資金繰りが圧迫して、数年もの間、借入金を返済するだけに時間と労力を費やします。
リーマンショック後の昨今では、案外そんな企業が多いと思います。
そんな企業も、改善を繰り返し、業績がよくなってきています。そうなると、過去債務の負担が大きく、次の一手が打てません。
金融機関も金利を上げるなどして、ある程度のリスクをとり、支払い期間を長期化してもらえるといいのですが、なかなか対応は難しいようです。
最近では、医療機関など特定の業種についてだけ、返済期間の長期化をしてくれる金融機関も出てきています。私たちも情報収集に務めいろいろなご提案ができるようアンテナを張っていきたいと思います。
2014年 12月 9日