1
【税理士はこう使いこなそう!】
『戦略(優先順位)を一緒に考える』
企業には4種類の人が揃うと発展すると言われています。
1番目は、リーダーシップを発揮し困難を夢(ビジョン)に変えていく人。
2番目は、リーダーが決めたビジョンに戦略をつける人。
3番目は、ビジョンと戦略に問題がないかを検証する人。
4番目は、仕事(戦略)を実行する人。
創業間もない経営者はこの4種類を一人でこなしています。当然自分の意思で行動できるため、この時期は精神的ストレスなくスムーズに会社が業績を上げていきます。
その後、社員を増やした場合、とりあえず自分の仕事を減らすため4番目の社員から雇います。やがて、4番目の社員は成長して3番目または2番目の社員になります。
戦略を考えられる2番目の社員は意外と育ちません。3番目と4番目ができる社員ばかりに
なります。
社員は戦略のないビジョンしか見えないため、経営者にとって思うようにならず、お互い精神的ストレスの大きい状態になってしまいます。ビジョンに戦略(優先順位)をつけ、それを指示することができる2番目の社員は育てるのは難しく、外部からそういう社員を引き抜いたとき、企業が発展をしていくことを多く見てきました。
外部から客観的に企業を見ることができる税理士と一緒に戦略(優先順位)を考えてはいかがでしょうか。時間とコストの面からしても合理的だと思います。
今月の『力がある言葉』 ⇒ 「経営者は時間を空けることが仕事」
クライアントの不動産会社の社長から「経営者は時間を空けることが仕事」だということを教えていただきました。どうして時間を空けることが仕事かというと、普段忙しく働いている社員が、いざというときに時間を作ることは困難なので、経営者がそういうときに率先して動けるように時間をつくっていないと対処できないからだそうです。
当たり前のようですが、なかなかこれができません。私はこの話しをきいたときに、こういう考え方のできる方は、いざというときの事を考えて時間を準備する習慣がついている方だと思いました。いざというときのためにお金を蓄えておくという考えは一般的ですが、いざというときのために時間を蓄えておくということも、とても重要ではないでしょうか。
2012年 7月 24日