◆9月号 『不安の種』
【不安の種】
私たちがお手伝いをさせていただいている中小企業の多くは、上場企業のように豊富な資金力があるわけではないため、経営活動をする上で常に資金を気にしながらビジョンに向かって前進をしています。
さらに一昔前のようにメインバンクから簡単にお金を貸してもらえる時代は過去のものになっていますので、事業拡張に伴う設備投資や人員増加をするタイミングにはどうしても慎重にならざるをえません。
そういった中小企業にとっての唯一の先行投資は「目の前のお客様に対して、最大の貢献をしていくこと」ではないでしょうか。お客様にファンになってもらうことが王道ではないかと思います。そのためには、腕を磨く努力をし続けるしかありません。もちろんサービス過剰で赤字になるようなことは続かないので考えないといけませんが。
単なる金銭的な投資による失敗はダメージが大きいですが腕を磨く過程で一生懸命に行動した場合のミスは、改善ができますので失敗ではありません。金融機関もお客様のためにきっちり改善をする風土ができている前向きな企業のお手伝いには積極的です。
失敗を恐れず、お客様に真正面からぶつかっていくことが、最大のリスクマネジメントになるのではないかと思います。
2013年 9月 9日