◆5月号 『経営者にとって大事な仕事』
【経営者にとって大事な仕事】
職業柄、経営者の悩みをお聞きし、一緒に解決策や方向性を考える機会が多くあります。ほとんどのご相談はお金や税金に関することや従業員さんに関することですが、最近はご紹介などで事業承継に関する悩みをお聞きする機会が増えています。
事業承継をする場合、誰に承継させるのか、いつがそのタイミングなのかなど、正解は見つけられない問題があります。また、業績のよい経営を続けてきた企業経営者の方々は後継者に対する要望が厳しいことが多く、子供に承継するケースでは親子関係を悪化させてしまっていることもあります。さらに業績がいいことにより企業の株価が高額になっていると、後継者の資金負担も大きく、ご家族については相続税の心配も出てきます。
ご自身が優秀な経営者の方ほど第一線から退くことに不安になってしまいますが、計画を遅らせるほどいいことはありません。経営計画とは別に事業承継の計画をたてることは経営者にとって大事な仕事ではないかと思います。企業を成長させ従業員さん達にとってもやりがいのある職場をつくりあげても、それを引き継いでくれる後継者を計画的に育成していかないと意味がないのではないでしょうか。
二代目や三代目の経営者はご自身も経験していますが、創業経営者の方はなかなかイメージができないことが多いようです。早めに着手することをお勧めいたします。
2013年 5月 13日