◆ 11月号 『不易流行』
【不易流行】
不易流行とは松尾芭蕉の言葉で「不易」は永遠に変わらない伝統などの精神 をいい、「流行」は新しきを求め時代とともに変化をすることをいいます。 相反するようにみえる「不易」「流行」ともに根本は同じとする考えです。
11 月になり朝晩の寒さを感じるようになって来ましたが、この季節の変化 と同じで、世界中で今までのシステムが崩壊する変化の時期がきているのでは ないでしょうか。
皆さんもご承知のとおり国内では急加速で経済が縮小していますので、企業 もそれに合わせて変化をしていかないと時代の流れにのみこまれてしまいます。
しかし、「不易流行」の言葉にあるように変化の仕方も重要です。 変化に邁進するあまり、企業の理念や使命に反したことをしてしまうと短期 的には成長するように見えますが、長くは続かないということになります。
このご時世「すぐに役に立つノウハウ」が氾濫していますが、基礎や土台も なくそれに飛びつくと、最初はいいのですが、他も同じように次々と追随して くるため、すぐに陳腐化してしまいます。
こういうときこそ企業にとって永続的な前進ができるものはなにか、という 基礎固めをしっかりした上で変化をすることで、結果として企業のブランドが 確立し、それが誰もマネのできない「不易」となります。
どうしても目先の利益にとらわれ短絡的に実用的なものに行きがちですが、 ここはじっくり「不易流行」を考えてみてはいかがでしょうか。
2012年 7月 25日