◆ 8月号 『決算書の上手な見せ方』
【決算書の上手な見せ方】
アメリカの国債の格付けも引き下げられ、世界的な経済不安が世の中を覆いつくしています。
そんな状況の中で金融機関の方にお会いすると、大きな設備投資もなく返済がどんどん加速し、預金者は消費を抑え貯蓄をするためお金が余っているという話をよく聞きます。
現在の金融機関は決算書による格付けで融資を決定する金融システムになっていますので、その格付けが悪い企業には融資が難しくなっています。
過去のお付き合いや信頼関係ではお金を借りられないのです。
そういう場合、金融機関の担当者が別に資料を作成しないといけません。
最近の金融機関はコスト削減のため人員を減らしていますので、担当者はとても多忙です。ノルマもありますので、優先的に貸しやすい決算書を稟議にあげ、それ以外は後回しになります。
先日も融資が通らないという経営者がご紹介でご相談にみえました。
業績は全く悪くありませんが、説明が必要な決算書になっていました。
お客様の決算期を変えて、格付けアップのポイントを押さえた決算書を作成したら融資がすんなり通りました。
そもそも間違ったポイントではいくら頑張っても成果は出ません。
相手に合わせてポイントを確実に押さえることが大切です。
2012年 7月 25日