◆ 11月号 『与えなければ与えられない』
【与えなければ与えられない】
厳しい景気状態が続き、だれもが自社が、自分は、どうしたら利益を手にすることができる だろうか、と必死に打開策を探っています。
以前から、「ギブアンドテイク」という言葉があり、最近では、「ギブアンドギブ」と進化 し、まず与えることの重要性が説かれています。 ここで、難しいと思うのが、「与え続けること」です。
私たちは、だれもが、与えることの大切さを認識し、まずはやってみます。 しかし、程なくして、期待した“見返り”がないことにがっかりし、やめてしまいます。 そこから、また各自の利益争奪戦が始まってしまうのです。
そこで、お勧めしたいのが、「相手に貯金する」という考え方です。
何か与えることができて見返りがないとき、相手側に“貯金”となります。 貯金は、それ自体で「貯まっている。」という満足感があり、また、貯金したからといって すぐに金利を求める人はいないと思います。 そして、残高が大きくなってくると、ようやくそれなりのリターンも期待することが可能 になります。
「相手に貯金する」、いいかえれば、「得を積む」ということになるかと思います。 金銭的な見返りはなくても、人間性の向上、スキルアップ、やりがい、仲間との信頼関係 などのリターンは必ず得られます。
いまどきの、スマートな蓄財法、実践してみませんか。
(参考文献) 『7つの習慣』スティーブン・R・コヴィー著 P270~ 「信頼残高という名の財産」
2012年 7月 25日