◆ 10月号 『勝ちに不思議の勝ちなし』
【勝ちに不思議の勝ちなし】
私たちは、分析とか反省というと、『なぜ、うまくできなかったか。』を考えがちです。
行動のうち、すべてが失敗ではなく一部はうまくいっている部分もあるのですが、国民性 である生真面目さということもあり、つい敗因の方をクローズアップしてしまいます。
『勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。』といわれるように、負けるのには 必然と考えられる要因があるのに対して、勝ちには、ときには自分が何もしていなくても、 相手が勝手に自滅してくれるような場合もあります。
ただ、『不思議の勝ち』にも、よく考えてみると、実は要因があるのです。
例えば、見積依頼への対応に、通常は2~3 日かかっているところ、あるとき、たまたま 手が空いていたので、受けて数分後に、ワンツーのタイミングで提示できた。 その結果即受注できた、という事例。
担当者からすれば、これはたまたま、偶然に受注できたという分析をすることが多いの ですが、こういう“自分にとって小さなことが、相手にとって大きなこと”であり、 こうしたことこそが、私たちが勝つうえで、普遍的な“勝利の方程式”だったりします。
勝っている人たちを見て『なぜ、よかったのか』を表面的ではなく、深く掘り下げてみる ことで、意外な勝ち方に気づくことがあるかもしれません。
2012年 7月 25日