◆ 3月号 『小さな約束』
【小さな約束】
日常生活のなかで、小さな約束というのは、思った以上に多いようです。
『確認してからまた、連絡しますね。』
『いいものがあったらお送りしますよ。』等々。
挨拶程度のものは別として、それ以外に自分では何気ない、約束という意識さえない ようなものが、いかに多いことでしょう。
何気なく約束して、まったく気にとめずに、やりすごしていく。こうした積み重ねが 知らないうちに、その人のイメージをつくりあげていきます。 『一事が万事』という言葉もあるので、これは気をつけたいものです。
ある営業マンの話です。彼は、いかにして自分を印象づけるかに腐心していました。 1 回目のアポイントにはこぎつけることができるのですが、2 回目以降の約束がなかな かとりつけられないのです。そしてある独特な手法を思いつきました。
それは、アポイントの時間を、半端な時間に設定するのです。例えば、『10 時14 分 に伺います。』というように。そして、彼は、13 分には訪問会社の玄関前に現れ、ぴっ たり10 時14 分に姿を表すのです。
言われた方は、まずそのアポの時間設定によって、『なんかおもしろそうなやつだ。』 と少なからず彼に興味を持ちます。そして、その10 時14 分にきっちり訪問したこと で、その人間性に信頼感をもつようなのです。つまり約束をきっちり果たしたことに。
小さな約束には、大きな効用があるようです。
2012年 7月 25日