◆ 7月号 『固定費は固定客で』
「固定費は固定客で」
厳しい経済状況が続く中、各企業は、固定費の削減にやっきになっています。特 に製造業は、人件費の安い海外へ工場を移転したりして、ダイナミックに固定費を 削減しているところもあります。しかしながら、どこもが、そういうダイナミック な方法をとれるわけではありません。
そうした方策をとれない企業のなかには、発想の転換ともいえるやり方で、上手 に対応しているところがあります。
例えば「固定費を固定客で」まかなうという考え方です。
自社商品のファンというぐらいまでに、愛顧客化をすすめ、同じ顧客に何度も足 を運んでもらうことにより、営業活動にさほどコストと時間をかけることなく、そ の代わり顧客満足のさらなる追及と従業員のやりがい向上のために、さらにコスト と時間をかけるのです。
その結果、ファンがファンをよび、行列をつくる企業となる。
常に新たな売上を獲得するためのコストと人員を投下し続けることは、たいへん なことです。
新規顧客ばかりに目を奪われていて、既存のお客様を忘れているようなことはな いでしょうか。
どんな業種でも、既存顧客に大きな満足感を与えることこそが、事業成功の王道 です。こういう時期だからこそ、既存のお客様を固定客とよべるところまで、ラン クアップさせることが、業績を回復させ、さらに事業を安定化させる近道だと思い ますが、いかがでしょうか。
2012年 7月 25日