◆ 11月号 『不況のときこそ長期的視点で』
今月の力のある言葉
⇒ 「不況のときこそ長期的視点で」
昨今のように経済環境が悪くなると、現状をいかに乗りきっていくのかという、 視点から、ややもすれば、場当たり的な対応策を講じることが、多くなります。
場当たり的・・・とは、文字どおり、とりあえず、その場にうまく対応できれば いい、という方法です。こうした方法は、効果としては、時間がたつと、薄れるか もしくは消える、場合によっては、事態を悪化させてしまうこともあります。
少し長い時間軸で考えれば、それをしなかった方がよかった、とさえ評価される こともあるのです。
とある経営者の勉強会で、講師の方が、ホワイトボードに灯台の絵をかきながら 経営者はこうあらねばならない、と話をされていました。「灯台は、いつも遠くを 照らしています。経営者も同じで、遠くをたえず見ている、これがいちばんの経営 者の仕事。灯台もと暗し、という言葉がありますが、灯台は足元を照らす必要がな いからなんですね。経営者は、足元もみなければいけませんが、これは信頼できる 部下がいれば可能になってきます。」
そのために、こういう不況のときこそ、時間的にはゆとりのある状況を逆手にと って、足元を照らしてくれる社員をつくりあげていく、そ略にされるというのも、長期的な視点から、有意義な選択肢だと思われますが いかがでしょうか。
時間を十分につかって、社員としっかり向き合ってみる。こうした不況のときに は、エンドユーザーといちばん接触している社員が、経営者に不況をのりきるため の大きなヒントを与えてくれるかもしれません。
2012年 7月 25日