◆ 6月号 『安全第一』
今月の力のある言葉
⇒ 「安全第一」
私が住んでいる愛知県は、トヨタ自動車の自動車産業をはじめ、繊維、陶磁器、 工作機械などの産業が集積し、製造品出荷額が昭和52年以降連続して全国1 を誇っています。
こうした製造業において、たいへん重要視されている管理項目があります。
それは、安全管理です。
現場には、標語として、よく『安全第一』と貼ってあるのを見かけます。 企業なので、利益を優先すべきかもしれませんが、その利益を生み出すのは、 ヒトです。働くヒトを安全に守ることが、最終的に利益を追求していくことに つながるのだそうです。
アイシンという事故件数がとても少なくて有名な会社があります。 今回は、そのアイシンで実践されている「安全のコツ」をご紹介いたします。
アイシンはトヨタ自動車グループで、安全についても「カイゼン」が徹底的に実 践されます。
いろいろ試してきた中で一番成果があったことは、興味深いことに「従業員の顔 をみて声をかける」ことだったそうです。 気になったことがあれば、現場の管理者が従業員の顔をみて声をかける。 これだけのことですが、声をかけることでちょっとした相手の体調変化などを感 じ取り、事前に対処することができるようです。
安全衛生管理のために難しいチェック項目をつくっているのかと思いましたが 「従業員の顔をみて声をかける」という、だれでもが実践できるシンプルな、コツ でしたので、ご紹介させていただきました。
2012年 7月 25日