◆ 4月号 『納税は借入をするための必要経費』
今月の力のある言葉
⇒ 「納税は借入をするための必要経費」
これは、スタッフがクライアントのところにお伺いした折、聞いてきた 言葉で、帰ってきてすぐに私に話してくれました。
この言葉を聞いて「その通り」と納得される方もみえれば、「そうなのか」 と疑問をもたれる方もみえると思います。
この言葉は、我々会計の現場にいるものは、何度も実感していることで、 この端的な表現に、私もとても感心しました。
創業してから、コツコツと利益を積み上げ、少しずつ納税額が増えるよ うになると、金融機関から前向きな融資の提案が来ます。
その借入をしたお金を、これまで作り上げてきた勝利のビジネスモデル に再投資することで、また、さらに事業が拡大していくのです。
利益を出せるビジネスモデルを維持発展させるためには、相応の資金が 必要とされますが、その資金を金融機関などから調達するには、まずは、 現状で利益がでている(納税している)ことが必要になってくるというわ けです。借りる方からすれば、厳しい話ですが、税、という支出が先にあ ってこそ、資金の流入が、ある、というような感じです。
お金には、一定のリズムがあるようで、入っては、出し、出すから、また 入る、という循環があるようです。ひたすら、ためこむだけで外にださない と結局お金は目減りしてしまう、ということを聴いたことがあります。
この様に、いい資金循環にはいり、ますます金融機関をはじめ、外部の関 係者から信頼を得ていく。そういう瞬間に立ち会えることが、私たち、会計 事務所の仕事の喜びでのひとつでもあります。
2012年 7月 25日