◆ 3月号 『21世紀は謝れる経営者』
今月の力のある言葉
⇒ 「21世紀は謝れる経営者」
今回は北九州を中心に美容室を展開するバグジーの久保社長が2月の名古屋での 講演で言われた一言を取り上げてみました。
久保社長は、かつて従業員50人のうち38人が一気に退職という辛い経験をさ れました。自殺寸前にまでなったそうですが、ある人のアドバイスで、残った12 人に何が悪かったのかを素直に聞いたそうです。その時は、かなり辛らつな意見が 出てきたそうですが、これを機に売上至上主義、技術至上主義を捨て、社員重視と お客様本位に転換され、いまでは人の成長に合わせ、店舗数も売上も拡大中という 異業種からも注目される会社にされました。
右肩上がりの経済成長下では、消費が活発であり、売上を追っていけば、結果が ついてきましたが、時代の変化の激しい現代では、売上だけを追っていくと、従業 員に負荷をかけてしまい、やりがいを与えられなくなってしまいます。
そうならないためには、従業員と一緒にお客様に何ができるかを考えて、実践し ていくことが必要です。結果として、従業員がやりがいを持ち、主体的に行動する ことによって、サービスに人の真心が加わり、それが決定的な差別化になり、お客 様に感動を与えるという好循環になるそうです。
久保社長はその12人と今も毎週必ず飲みに行っているそうです。
「私もそういう経営をしたい」という方は、従業員に対して「謝ることができる」 経営者であることが必要と言われました。なかなか大変かもしれませんが・・・。
シンプルですが、重要なお話しだと思いました。
2012年 7月 25日