◆ 9月号 『溶けた氷は戻すことができない』
今月の力のある言葉
⇒ 「溶けた氷は戻すことができない」
この夏は地球温暖化の影響からか、とても暑い日がつづきました。 電力消費も備蓄している電力を超えそうになり、特定の企業に対して節電の依頼が出た 程です。気象科学者の予想よりも早く気温が上昇しているようです。
このままいくと地球温暖化は加速し、北極の氷が溶け、近い将来の地球は大きなダメー ジを受けることは皆さんも知るところです。これを避けるには、ひとりひとりの人たちが ほんの少し、ふだんの生活を見直すことで対応できると思います。
そんな話をしていたときに、ある経営者が、経営についてもこれと同じことが言えるの ではないかと、冒頭の言葉を言われました。
経営の方向として、自分の利益のためだけにすすんでいると、溶かしてはいけない氷が 少しずつ溶けて、いつかは取り返しのつかない状態になりかねません。
つまり、自分たちさえよければというような経営をしていると、社会に認められず、結 果として存続ができない、そんな時代に突入したのではないでしょうか。
経営者の皆さんは経営という観点で、社会全体にとって重要なことを優先できる風土を 作っていくことが、経営環境を守ることになり、従業員のモチベーションを上げ、顧客に 認められ、ひいては利益になるという時代になってきたのではないでしょうか。
ちょっと大袈裟な話になってしまいましたが、氷を溶かさない、つまり、まわりのこと を考えられる環境にやさしい経営をすることが、結果として利益を最大化するのではない でしょうか、というお話でした。
2012年 7月 25日