◆ 2月号 『カサブタはそのままにしておく』
今月の 『力がある言葉』
⇒ 「カサブタはそのままにしておく」
今回は経営コンサルティング業をしているクライアントから聞いた言葉を紹介します。
当たり前のことですが「カサブタ」は治る前に、気になってつい触ってしまうと悪化し 最悪な場合は、また出血してしまいます。
その経営コンサルタントの先生は、経営の現場を見ていて、社員教育の場でそれを感じ るので、気をつけたほうがいいと言われました。
技術的に能力の高い経営者やマネージャーは部下に対して自分と同じ能力を求めたがり ます。そもそも人間は個性が違いますので自分とまったく同じような形になるはずがない と思いますが、やはり期待をしてしまうのが人間です。
成長の途中で部下が失敗をたくさんしますので、経営者としては次に部下が同じ失敗を しないようにと、つい世話を焼いてしまいますが、これは失敗の後でリカバリーをしよう と頑張っている部下にはプレッシャーになり、再度、失敗を招いてしまうケースがあると いうのです。
つまり「時間が解決する」ことに触れてはいけないということなのだそうです。
不器用な社員ほど、ついつい気になってしまいますが、立場が上の人が、ちょっと我慢 をしてあげて見守ってあげるという事も大切だという発見で、よい教訓になりました。
2012年 7月 25日