◆ 6月号 『技があるだけの人に心がつくと術になる』
今月の 『力がある言葉』
⇒ 「技があるだけの人に心がつくと術になる」
今回は作曲家であり講演家でもある梅谷忠洋先生の言葉を紹介します。
ご講演の中で「ただ単に、その処理ができるだけでは技を持っているだけで、その過程 で心がつくと術(技術)になる。」というお話しをいただきました。
心をつけるということは、イヤなこと、面倒くさいことを率先してすることです。
どんな商品やサービスでも人と人とのコミュニケーションが入る余地があります。
ただ、与えられたことをするだけでは、単価が安いところがくれば、そちらに代わって しまうというリスクが常にあります。
簡単な例えでは、その納品時期を前もって知らせることや、納品した後に確認の連絡を するなど、ちょっとした気配りをし続けることが、本当の技術だそうです。
工業化社会から情報化社会へ変わり、現代はコミュニケーション社会と言われています。
なんでもインターネットで購入できるような便利な時代になりましたが、こういった時 代だからこそ、心が通ったものが、より価値を増すのだと思います。
心を乗せた商品やサービスは顧客単価を押し上げ、結果としてそれが企業のブランドに なっていきます。
事業の仕組みの中に、この本質を自動的に組み込んでいくことが経営者の役割のひとつ だと、強く感じたお話しでした。
著書 「武士道」の智恵 ゴマブックス、「孫子」に学ぶ仕事完遂力 PHP研究所
2012年 7月 25日