◆ 9月号 『予感をさせることが大切』
今月の 『力がある言葉』
⇒ 「予感をさせることが大切」
今年のお盆休みは二人の息子と一緒に京都の心 華寺(しんげじ)というお寺で「少年少女親子塾」と いう30年ほど前から毎年実施されている二泊三日の親子研修に参加しました。
今回は、そのお寺の斯波 しば 最誠 さいじょう 和尚様からお聞きした言葉を紹介します。
「作 務(さむ)」という研修がありました。読んで字のごとく「務めを作る」ことを言いますが基 本は掃除をするということだそうです。人は掃除をすることが嫌なのではなく、掃除道具 を取りに行くという、行動する前の自分の肉体的な労力に負けてしまう場合が多いのです。
思い立ったらすぐ行動するという習慣をつけることが「作務」の意義だそうです。
だらだらと掃除をする人、テキパキと掃除をする人では、どちらがきれいに掃除をする でしょうか。実はどちらの人も、きれいにするという結果にそんなに違いはないのです。
しかし、周りで見ている人からすればテキパキ掃除をする人がきれいにしてくれると感 じる(予感がする)のです。そして次に大きな仕事を任されるのはテキパキと掃除をこな した人になるのです。
そう考えれば、仕事に取り掛かる場合はテキパキとした行動で実行する(予感をさせる) 事が大切なのです。営業マンであれば、取引先に予感させる行動を、従業員なら経営者に 対し予感させる行動をとらなければ、仕事の内容は同じでも成果が変わるのです。
斯波和尚様が言われるには、「予感をさせる」ことを難しく考える必要はないそうです。 「予感をさせる」行動の簡単な第一歩は、まず、大きな声で返事をすることだそうです。
これは、特別な努力がいらず、自分が意識すれば出来ることだからです。 皆さんもまず、ここから始めてみてはいかがでしょうか。
心華寺ホームページ http://www.wao.or.jp/user/bonsan01/kokoro/
2012年 7月 25日