◆11月号 『技術 < 考え方』
会計事務所という職種柄、適切に経理や税務の処理をするためには日々、研鑽をして技術を磨いていく必要があります。
最近は若いスタッフも増えてきていますので、社内研修体制を整えて、定期的に勉強会を開催しています。
しかし、いくら技術を積み上げても、私たちが相手にしているのは経営者の方々です。数字を分かりやすく適時適切に説明をしていくことが大切です。
つまり、私たちは何のために仕事をしているのかという目的を明確にして、それを体現していくことが必要なのです。
そのためには、技術だけではなく、技術の前に「考え方」をしっかりと教育していかなければいけません。
京セラの稲盛和夫氏も、社員教育で苦労されたそうですが、利他をベースにした考え方教育の必要性に気づかれ、徹底していったことで京セラを世界に誇れる企業に成長させました。
野村證券が「出世する人材の共通点」を数億円かけてコンサルタントに依頼したところ、意外なことに「入社して1番最初に就いた上司が優秀である」ことでした。
この調査結果を聞いたときに、仕事観(考え方)が将来に与える影響の大きさを改めて感じるとともに、上司としての自身の責任の重さに身が引き締まる思いがしました。
2021年 11月 15日