◆9月号 『全体最適』
テレビドラマなどを見ていて、視聴率がいいものをよく見るとチームワークがよくて、一緒に難題や悪に立ち向かって解決していくものが多いのではないでしょうか。
チームワークを良くするためには仕組みや努力が必要と考えられています。目標設定、情報共有、役割分担、モチベーションなど、その他各種項目を個々に設定をしていくことでチームワークを向上させていくと思いますが、人には感情がありますので、個々に設定をしていくと、うまくいく人とそうでない人が出来てしまいます。
そうなると日本人の感情では、うまくいっている人も、そうでない人も、それぞれの立場で申し訳ない気持ちになってしまうのではないでしょうか。日本人独特の和を重んじる感覚が、良くも悪くも邪魔をしてしまうのです。
経営者は組織をひとつの家族の様に考えて、「全体最適」から設定することがカギです。全体で仲が良ければ、お互いが一緒に成長することが心地よい日本人の感情にマッチするからです。
そのためには効率を追い求めすぎず、一見、効率化から見れば無駄な時間(些細な無駄話など)でも、排除をしない鷹揚な風土が大切だと感じています。
2021年 10月 12日