◆6月号 『事業承継』
昨今は、国も後継者不在で、中小企業が廃業してしまうことを懸念していろいろな対策を講じてきています。
後継者育成は経営者の仕事にとって、大切な仕事のひとつなのですが、感情の問題もあり、つい後回しにしてしまいがちです。
親子で話し合うと、親の意見が優先されてしまい喧嘩になってしまうということで、お客様に依頼をされて経営会議に同席することがあります。
せっかく、親である経営者と一緒に事業をやろうという気持ちをもってくれているので、仲良くお互いを尊重しあっていけば、経営も相乗効果で良くなり、「幸せ家族」になれるのです。
創業者の親は、企業を大きくしてきたという実績や自信、不況に対するバイタリティーなどもありますし、後継者の子にあっては、企業を客観的に見られることから、解決すべき問題点、時代に合わせた経営スタイルをしっかりと見極めています。
創業者の視点、後継者の視点にはそれぞれ長所があるのですが、お互いの意見をぶつけ合えば、親子なので喧嘩になります。
そこを、うまくとりまとめをすることも、私たち会計事務所の役割だと感じています。
2021年 6月 15日