◆2月号 『使命感』
地元の司法書士さんから、飲食店を経営する女性が法人化を考えているので、顧問税理士を探していると、ご紹介がありました。
コロナ禍の緊急事態宣言下で飲食店の売上が厳しいであろう状況で法人化とはどういうことなんだろう、と興味をそそられました。
お会いするとすぐ、ご自身の商品をとても楽しそうにお話ししてくださいました。健康によい食材を使った商品を開発し、口コミで人気を博し、商品を目当てに、わざわざ遠方からでもお店に買いに来てくれるお客さんだけ販売しているのでした。
昨年は、コロナ禍だったため店舗は閉めて、その商品の販売だけを店先ではじめたら、売上が上がりはじめ、忙しくなり、知り合いもボランティアでお手伝いされているという状況でした。マスコミや各種コンサルタントが聞きつけて近づいてくる状況です。
ご自身のミッションと、周りの反応のギャップについていけない印象を受けました。商品がブレイクして人生が大きく変わるかもというタイミングなので、ご自身がどうなりたいかを、しっかり考えて決断することをアドバイスしてお話を終わりました。
今までは「使命感」でその商品を開発・販売していたのですが、今後はビジネスとして急展開するということになるので、ご自身も不安があるようでした。よいご縁になれば嬉しいと思った方でした。
2021年 2月 17日