◆11月号 『人財材用』
コロナ禍の影響で苦戦している大企業が、希望退職者を募り始めました。希望退職者の年齢は40歳~というところが多く経験値が高いベテラン社員に向けているケースがほとんどです。
年功序列型の賃金体系では年齢が上がるほど賃金が高くなるため今後上昇していく人件費を抑える目的があります。
急激な売上の減少によるものなので仕方がないですが、このタイミングで、企業の賃金体系を、年功序列型から成果主義に移行するために希望退職を活用しているようにも感じます。
希望退職の募集なので、優秀な人ほどこのタイミングに退職をしていくことが想定されます。こういうタイミングで技術職の方など優秀な方が再就職を検討していきますので、中小企業では、あえてこのタイミングで採用強化をすることで、即戦力になる人財を採用できるかもしれません。
先行きが不透明な中で、投資をしないで、経費を抑え、嵐が過ぎ去るのを待つ、という選択肢もありますが、タイミングが合えば、効果的な先行投資も必要です。
なぜなら、コロナ禍がこの先どのくらい続くのかは誰も予想がつかないですし、どちらに転んでも対応できるように対処をしておくことが経営者の大切な仕事だからです。
2020年 11月 11日