◆7月号 『後継者』
【後継者】
時代の流れで、後継者に事業承継するためのご相談が増えてきています。国もこの「大廃業時代」に大きな危機感を抱いており資産を後継者に無税で引継ぐための税制も後押しはしていますがそもそも後継者を親族にするのか、現在の社員の中から選ぶのかまたはM&Aをするのかが不明確だと何もすすみません。
子供さんなど親族に後を継いでもらいたい経営者は多いのですが、話し合いをする機会がなく日々が過ぎてしまっている様です。
そういったケースでは、私たちのような専門家が間に入って面談をすることで進展することがよくあります。
資産や負債などの数値的なことも大切ですが、先代の在り方や志を改めて聞くことで、後継者の心に火がともります。
財産などに関しても、家族に対してどういう考えのもとでそしているかが明確になることで、家族に対する想いも伝わります。
私たち税理士はどうしても、相続税の節税や、資産や負債の承継など物質的なところに目を向けてしまうことがありますが、節税が目的ではなく、人生をかけて事業をしてきたところをフォーカスし皆さんの心に寄り添うことで、事業承継をスムーズにできることを実感しています。不確定要素も多い事業承継ですがいろいろな選択肢を提示することが私たち税理士の腕の見せどころになります。
2019年 7月 16日