◆9月号 『安心感』
【安心感】
夏休みが終わるころになると、ネットやテレビのニュースで見聞きする内容で「無理して学校に行かなくていいよ」というものがあります。
学校でいじめに遭っている子供たちが、心の内を親に話せず、それでも学校に行くことが出来ず、板挟みになり命を落とすことがあるからです。
学校という小さな社会の中で、自分の居場所が見つけられず引きこもりになる方も増えていると聞きます。そんな方に対するセーフティネットも増えてきていますが、周りのサポートがないとそんな選択肢も届きません。
親としては、子供の将来のためを思って期待をかけてしまいがちですが期待が大きすぎると、子供はその期待に押しつぶされてしまいます。
期待をかける前に、まずは「そのままのあなたで大丈夫」という安心感を与えることが必要なのかもしれません。
会社経営でも同じことがあります。経営者が社員に期待をかけることは大切ですが、期待の大きさあまり、「なぜ、自分で決めたことができない」という様に問い詰めてしまいます。
社員としては、「今でも忙しいのにどこまで頑張り続ければいいのか」と心が不安定になります。経営者はモチベーションが高いので、少々の不安があっても頑張り続けることができますが、そんな社員ばかりいません。
成果を求める土台として、組織の中に「安心」な場をつくることが大切で、それがあってこそ成果が積みあがっていくのではないかと感じます。
2018年 9月 10日