◆ 11月号 『時間のどんぶり』
今月の『力がある言葉』 ⇒ 「時間のどんぶり」 「どんぶり」という言葉を聞くと、多くの方は「お金のどんぶり経営」をイメージされると 思いますが、コンサルティング会社を経営されるクライアントの社長は「多くの経営者は時間 という資源を管理せずに時間のどんぶり経営をしていてもったいない。」と言われます。
会計事務所の仕事に「毎月の数字を知らせる」ということがありますが、これは毎月の利益 やお金の出入りを計算してクライアントにわかりやすくお伝えし、問題に気づいてもらうとい う事です。改善したいという気持ちはあっても、時間に余裕がないと、先送りにしてしまい、 そんなことを繰り返すと最後には現状を見たくないということになります。
そのコンサルティング会社の社長は、自分の時間を常に記録し、その結果表を我々のような 専門家に毎月見せて、数字以外の客観的なアドバイスをもらう事を実践しています。
そんな実践の積み重ねで、開業して数年で、殺到するコンサルティングの依頼を断るほど人 気のあるコンサルタントになられました。
その社長とは長くお付き合いをさせていただいていますが、講演、執筆、個別コンサルティ ングと多くの仕事を同時にいくつもこなしながらも、毎月旅行に行かれるなど、いつも時間に 余裕を感じるのです。「毎月旅行に行っています。」なんて聞くと、知らない方から誤解を受け ますが決して手を抜いているわけではなく、業務前に最短コースを通るように計画をして、そ の結果を分析し、また実践するというサイクルを作り、同じ時間で何倍も成果を出すのです。
毎日の仕事の時間を分類すると
1.日常業務をこなしている時間
2.突発的なことをする時間
3.誰かに頼まれたことをしている時間
4.自分の夢や目標にそって行動している時間
の四つに分かれます。
私は、この四つを意識しながら自分の時間を管理しています。
取り戻すことの出来ない時間をどのように使いたいと思いますか?
2012年 7月 25日