◆6月号 『教育のパラダイムシフト』
【教育のパラダイムシフト】
人材不足倒産という言葉が出てくるほど、中小企業にとって採用難が深刻になっています。仕事は増えていても、それを実行するのは人なので、仕事がこなせないと同業他社に仕事を取られてしまいます。
有効求人倍率もどんどん上昇していますので、採用するために給与を上げる企業も増えていますが、他の社員さんとの給与バランスを整えるため企業全体の給与があがり、経営を圧迫する弊害も発生しています。
採用が買い手市場の時は、お客様を集めることが出来れば、企業を発展させることができましたが、現在は売上アップと同時に採用や教育の計画を立てていかないと、うまくいかない時代になっています。
中小企業は少人数で仕事をこなしていますので、教育する時間がないため即戦力を求めてしまいがちです。しかし、新しい社員さんからしたら、何も教えてくれないということで仕事が身につかず、逆に先輩の社員たちからは、なかなか仕事が覚えられない人とレッテルを貼られる、というミスマッチも発生しています。
かつての様に「先輩の仕事を見て覚えろ」という時代は終わりました。
何を使って、どのように、いつまでに、何をするというように指示や説明を明確にして仕事の完成をイメージさせてあげないといけません。
そのパラダイムシフトに気付かないと、採用の悪循環から抜け出せないことになってしまいます。
2018年 6月 11日