◆3月号 『伝える努力』
【伝える努力】
いろいろな経営者の行動を取り上げているテレビ番組で、従業員にお祝い(誕生日など)や労いの言葉をかけている専務がピックアップされていました。
おもしろいのは、声掛けをする時に小さなお菓子を渡していることでした。感謝の気持ちを「カタチ」にして渡しているので、気持ちがより伝わりやすいと感じました。従業員にお祝いの言葉や労いの言葉をかけることは、当たり前の事に感謝することですが、出来そうで出来ないことだと心が温かくなりました。
心の中で従業員に感謝していたとしても、従業員には全く伝わっていないことが多くあります。特に経営に集中し、仕事に対して真剣に取り組んでいる経営者ほど伝わっていないような気がします。
経営者が従業員に求める「仕事の役割」に対して、望んでいるところとギャップがありますので、不満感が出ることがあると思います。
その不満感の部分だけを従業員が感じ取ってしまい、経営者と溝ができてしまうのです。
カタチにしてお祝いや、労いの言葉をかけることによって、あなたを大切に思っています、ということが伝わります。また、その行動によりその従業員を大切に思うことを、無意識に自分自身に言っているのと同じ効果になりますので、経営者自身の心の在り方にも効果があるように思います。
2018年 4月 13日