◆2月号 『現金が捨てられる』
【現金が捨てられる】
先日、テレビ番組で現金が捨てられていることを取り上げた特集を見ました。昨年も群馬で4200万円、石川で2000万円など、昨年1年間で少なくとも1億1000万円以上が見つかりました。
いずれもごみ集積場や廃棄物処分場で発見されています。近所のゴミ集積場で見つけた女性も、まさかお金とは思わず「ただ、びっくりするだけ。」と言っていました。また、廃棄物処分場の方のインタビューでも分別されたタオルから20万円、布団にくるまれた50万円などを見つけるなど、最近では増えていると報告されていました。
両親が亡くなって、遺品を片づけたりする場合に「タンス預金」が子供たちに知らされず、そのまま遺品整理をしてしまうことが原因の様です。
お年寄りの暮らしへの不安や孤立、高齢社会の1つの断面の表れです。
その番組では、ある遺品整理業者をインタビューしていました。
その遺品整理業者は5年でおよそ2億円を見つけています。
昨今では、遺品への思い入れが薄れ、整理に手間を掛けなくなっているとのことで、貴重品や思い出を出来る限り遺族に返したいという使命感を持って仕事をされていました。金のネックレスなどは業者に査定までしてもらい、遺族に返しているとのことでした。
そういった中で、しっかりと使命感をもって仕事をされている遺品整理業者さんがいてくれることに、日本人としての誇りを感じました。
2018年 4月 13日