◆ 8月号 『恩寵的(おんちょうてき)な試練と思うことが大切。』
今月の『力がある言葉』
⇒ 「恩寵的(おんちょうてき)な試練と思うことが大切。」
今月は同じ意味あいの言葉を、3人(飲食店の社長、歯科の先生、クライアントのお父様で70歳の方←現役を引退されている)の方々からお聞きしました。
その中で3人目のお父様が素敵な表現をされたので、「力がある言葉」でご紹介します。
誰もが人生の中で思いもよらず大変な出来事を起こしてしまうことがありますが、それは天から与えられた試練として受け止め、今後二度と起こらないようにする姿勢が大切だと3人の方々は言われました。
当たり前のことではないか?と感じるかもしれませんが、その方々がおっしゃるには「人間はなにか大きな問題が起こると、その原因を他人におしつけてしまいがちで、他人のせいにしてしまうと、その時点でもう自分の成長はなくなる。」と言うのです。
辞書で調べると恩寵という言葉の意味は「神や主君から受ける恵み」とありました。
「恩寵的な試練」とは「恵みの試練」ということでしょうか。
そのお父様はご自宅が火事で全焼したときに「恵みの試練」を痛感したと話してくださいました。幸い、留守番をしていた高齢のお母様も無事で類焼も大きくなかったそうです。
そのときはショックで立ち直るのに時間がかかったそうですが、周りの方々に誠意を尽くしたところ、多くの方から援助や激励をいただき感涙が止まらなかったそうです。
会社に勤めていたときから人に頭を下げる性格ではなかったそうですが、それをきっかけに人との関わり合いを大切にしていき、今では引っ越してきた住人にもかかわらず町内会長としてご活躍されていらっしゃいます。
「恩寵的な試練」という言葉を記憶のすみに残していただければ幸いです。
2012年 7月 25日