◆ 10月号 『やるべきことをやるだけ』
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⇒ 「やるべきことをやるだけ」
昨年夏に始まった「サブプライム問題」以降、全世界的な不況に突入してきています。 株式市場は大きく下落し、不動産バブルも崩壊するなど大きな転換の時期に来ているようです。
景気が冷え込んでくることから、多くの中小企業経営も厳しい局面となってきます。
こうしたなか、多くの経営者の方々は口をそろえて「今はやるべきことをやるだけ」と 言われます。外的環境は変えられないので、変えられることだけを確実に改善しながら嵐 が過ぎるのを待つという前向きな考え方です。
為替だとか、原材料の高騰だとか、政治的空白による景気対策の遅れだとか。 こういったものについて、私たちがそれぞれ、何とかしようと考えても、何とかできるもの ではありません。
それに比べ、自社のおかれた状況をきちんと把握し、今やるべきこと、やれることを着実 に実践していくことは、それぞれの方の気持ちの持ち方ひとつで可能になってきます。
もうこれでしばらく業績は、回復の見込みがない、と必要以上に悲観的になったり、また 逆に、こんな状況では何をやってもしかたがない、と投げやりになったり。
要因を自分ではなく、自分以外に求めてしまうと、必要以上に状況を悪くしてしまうよ うな気がします。
こんなとき、外的な環境がどうであれ、『今はやるべきことをやるだけ』と粛々と、実践 される経営者だけが、この不況のあと、勝ち組となっていかれるんでしょうね。
2012年 7月 25日